矯正治療の基礎知識を知る
歯の矯正は痛い?
歯列矯正は痛みを伴います。特に、ワイヤー調整を行った当日から2,3日は痛みを感じることが多いです。但し、小児矯正においては痛みを発症することはあまりありません。
小児矯正と成人矯正における痛みの違い
小児矯正においては治療中に痛みを感じることはほとんどありません。
なぜ?小児矯正では痛みを感じないかというと、小児矯正と成人矯正が異なるからです。小児矯正は骨の成長を促進したり、抑制したりする治療だからです。一方、成人矯正は歯を動かします。歯を動かすということは、歯の根が埋まっている歯槽骨という部分が破壊と再生を繰り返しているということになります。その際に痛みを発症します。
痛みを感じるタイミング
矯正治療中にずっと痛みを感じわけではなありません。歯に力を加えて歯が動こうとしたときに痛みを感じます。
矯正治療では、約1か月に1回の通院をします。通院の際、歯を次の段階に動かすためにワイヤーを交換したり、ワイヤーを締め付けたりします。この処置をしたときに痛みを発症しますので、通院した夜、その次日あたりに痛みを感じます。
痛みが続く期間
痛みの感じ方は個人差があり断定的に言い切ることが難しいですが、矯正治療経験者の声をまとめると、通院後2~3日に痛みを感じる方が全体の70%程度です。長い方ですと、1週間続くという方も10%程度います。1週間以上続く方は稀ですので、あまりにも長い間痛みが続くようであれば治療をしてもらっているクリニックに連絡して確認されることをおすすめします。
痛みが出たときの対処法
痛みにどうしても耐えられない場合は鎮痛剤を飲むことで和らげることができます。医院で処方してもらっても良いですし、ドラッグストアなどの市販の鎮痛剤でも大丈夫です。
また、食事の際に痛みを感じ方もいます。咀嚼したときに力が加わり痛みを感じます。通院後は咬みやすい柔らかい食事をとるようにしましょう。